ハイレベルの中国語教育

4年間の中国語学習目標

中国語の基礎段階から4年間をかけて、それぞれが進む就職先や進学先で中国語人材として十分に活躍できるレベルにまで磨き上げていきます。まずは、正しい発音を身につけ、日常会話から専門用語の飛び交うコミュニケーションに至るまで、どんな場面でも対応できるよう磨きをかけていきます。卒業後には、中国語と専門的な知識を活かして、国内外での活躍が期待されています。
中国語の正しい発音を身につけ、基本文法を自分のものにする。日常会話をマスターし、文で表現する力、中国語や異文化理解に関する知識を身につける。
1年次
作文の技術を習得し、比較的整った文章を構成する能力を身につける。中国に関する知識と教養を理解し身につける。
2年次
円滑な言語コミュニケーション能力、専門分野の基礎知識を身につける。専門用語を使った表現、優れた異文化コミュニケーション能力を身につける。
3年次
進学・就職先で必要とされる専門的なコミュニケーション能力を身につける。専門的な文章を読解できる能力、一般的な学術研究に必要とされる技術を身につける。
4年次
中国語+専門的な知識+国際的な視野を備えた人材として世界に羽ばたく。
卒業後
4年間の中国語学習目標

中国語で中国語を学び、自然に習得する「直接教授法」

中国語で中国語を学び、自然に習得する「直接教授法」

授業中は母語の使用を禁止。
中国語で学び、考え、質問する力を養う。

教員はできるだけ学生の母語を使わず、実物、イラスト、ジェスチャー、表情などを駆使して、中国語を教えます。学生も授業中は母語を使いません。教室内の言語環境をすべて中国語にすることで、中国語で考える力、中国語で質問する力を養い、大量の「聴く・話す・読む・書く」の訓練を通して、自然に中国語を習得することができます。

直接教授法だけではない。
多彩な指導法で、中国語を自然に習得。

教員は、中国語で中国語を学ぶ直接法、耳と口を鍛える聴説法、メッセージの伝達を重視した伝達法、目的を意識しながら学習するプロジェクト型授業など、さまざまな方法を用いて、すべて中国語で授業を行っています。学生が自然に中国語を習得できるよう、授業中に実際に出てきた問題を例に文法事項を説明します。

少人数制で一人ひとりに目が行き届く「参加型授業」

北京語言大学では25人以上の中国語の授業は原則開講しないという規定を設けています。学生一人ひとりの発音の特徴や不得意な部分を把握しながら、きめ細かい授業を行います。学生が一言も話さない授業はありません。
参加型授業
発音を徹底的に強化
中国語学習において最も大事なのは発音です。中国語は音の高低で意味を区別します。また、日本人にはなじみの薄い子音・母音もあります。語彙力や文法知識をどれだけ身につけても、発音が間違っていれば会話することができません。正しい発音を自分のものにするために一人ひとり発音を矯正しています。

実践的な中国語を習得
教科書だけでなく実際の会話を通して中国語を習得します。日常のコミュニケーションには言いよどみや言い間違いがたくさんあふれていますが、外国語を学習する過程では間違いを極度に恐れる傾向が見られます。実際のコミュニケーションと同じ状況を作り出し、言い間違いやうまく言えない経験を通して、自分の言葉で表現する力を鍛えます。

正しい中国語を体に叩き込む
教員が発音した基本文を、学生がまねて発音し、繰り返し練習します。
イントネーション、アクセント、スピード、リズムなどを体に叩き込み、ネイティヴと同じ速度で正しく発音できるように訓練します。また、基本文の一部を入れ替える練習を通して、多様な文を作り出す表現力を身につけます。

学生の声

学生の声
まるで中国語のシャワーを浴びている気分。
海外への興味・関心も高まり、想像していた以上の成長を実感しています。

北京語言大学東京校で初めて授業を受けた時のことを、今もよく覚えています。中国語を学んだことが一度もなかった僕は、先生の話す中国語がまったくわからなかったのです。でも、心配は無用でした。何よりも、先生の教え方がとても上手。何度も同じフレーズを繰り返したり、身振り手振りを交えながら話してくれるので、そのイメージで覚えることができます。このようにして中国語のシャワーを浴びているうちに、自分でも驚くほど中国語が理解できるようになっていました。
また、クラスには外国人留学生がたくさんいるので、彼らと仲良くなることで視野が一気に広がりました。中国語を教え合ったり、買い物をしたりと、日常生活を共に過ごすなかで、互いの国の文化や価値観、考え方の違いが見えてきて、これまで以上に海外に興味・関心を抱くようになりました。そして、「もっとたくさんの国々の人と交流したい」「自分が学んできた中国語がどこまで通用するか試したい」と思うようになりました。4年間でどこまで中国語のスキルを高められるのか、どんな人との出会いが待っているのか、今から楽しみです。

教員の声

教員の声
学生の一人ひとりのやる気を引き出して楽しく学習。

外国語の学習は辛くて苦しいものだと思っていませんか?もちろん、正しい発音を身につけたり、語彙を急激に増やしたりするには、日々の地道な努力が必要です。しかし、楽しくなければ学習は続きません。私は、意欲を持って外国語学習を続けるには、新しくて面白い知識に触れたり、外国語による意思疎通の成功体験を繰り返し得ていくことが大切だと思っています。私が担当している「中級中国語総合」という授業では、自然な会話の中で語彙を徐々に増やし、文法知識を補充しながら読解力を高め、流暢な表現力を養っていきます。教壇に立つうえで気を付けていることは、まず授業準備を丹念にすること。そして、学生一人ひとりの習熟度を把握し、学生のやる気を引き出すように指導することです。学生が興味・関心を抱いていることを授業に盛り込むために、学生との何気ない会話を日々欠かさないようにして、情報収集しています。中国語を学習する意欲の高い学生は大歓迎です。大学4 年間で身につけた中国語と、さまざまな経験から学んだことを活かして、自分の夢を叶えてください。

Profile
中国語学部教員 胡 敏男

九州大学比較社会文化専攻比較言語学コース博士課程修了/北九州市立大学等で3 年間中国語教員として勤務/北京語言大学東京校中国語学部主任教員(現職)
〈主な研究内容〉
会話分析、日中言語対照