中国世界遺産巡り42 上都(ザナドゥ)遺跡
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は内モンゴル自治区にある世界遺産、元上都遺跡についてご紹介します。
世界的な大都市
上都はモンゴル高原の南部に位置し、13世紀にモンゴル帝国のフビライ・ハンによって建設された都市です。元の時代には首都の一つとして栄え、政治・経済・文化の中心地となりました。当時の上都は中国だけでなく、世界的にも知られた大都市でした。実際にこの地を訪れたマルコ・ポーロは『東方見聞録』の中でその繁栄ぶりをヨーロッパに紹介し、上都はパリやローマと並ぶほど有名な都市として広く知られるようになりました。
「ザナドゥ」と呼ばれた宮殿都市
マルコ・ポーロは『東方見聞録』の中で、上都の宮殿についても詳しく記しています。大理石で造られた宮殿の内部は金で装飾され、壁には鳥や獣、花や木々が描かれるなど、当時の高度な工芸技術を集めた豪華な装飾が施されていたといいます。ヨーロッパでは上都を「ザナドゥ(Xanadu)」と呼ぶこともあり、その名前は現代でも知られています。実は、マイクロソフト創業者ビル・ゲイツの自宅にも「ザナドゥ2.0」という名前が付けられています。
夏の首都
フビライ・ハンは、夏は上都、冬は大都(現在の北京)で政治を行う「両京制」を採用していました。春分になると大都を出発して上都へ移動し、秋分になると再び大都へ戻ったといわれています。上都では、モンゴルの遊牧文化と中国の農耕文化が融合し、独自の文化が発展しました。しかし元の末期に起こった紅巾の乱によって宮殿などの多くが焼失し、現在はその一部が遺跡として残されています。
まとめ
元上都遺跡は、モンゴル帝国の繁栄と多文化の融合を伝える貴重な歴史遺産です。フビライ・ハンが築いた壮大な都市は、かつて世界に知られる大都会として栄え、ヨーロッパにも強い印象を残しました。現在は遺跡として残されていますが、遊牧文化と農耕文化が交わった歴史を今に伝える重要な世界遺産となっています。
この記事は内モンゴルの世界遺産、元上都遺跡についてのご紹介でした。
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