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中国世界遺産巡り7 黄山

中国語・中国文化


【世界遺産】中国・安徽省の名峰「黄山」──仙人伝説と自然美が織りなす絶景

こんにちは。北京語言大学東京校です。
本日は、中国・安徽省に位置する世界遺産「黄山(こうざん)」についてご紹介いたします。


黄山とは──仙人伝説に彩られた中国屈指の名山
黄山は、中国の伝説的な王・黄帝が不老不死の霊薬を飲み、仙人となったとされる神秘的な山です。その名の通り、黄帝に由来するこの山は、古来より「仙人の住む山」として知られ、道教や仏教の修行の地としても重要な役割を果たしてきました。雲海、霧、奇岩が織りなす風景は、まるで水墨画のような幻想的な美しさを持ち、数多くの文人墨客が訪れ、漢詩や絵画の題材としても親しまれてきました。


黄山の四大景観──奇松・奇石・雲海・温泉
黄山を象徴する四大景観は以下の通りです:
奇松(きしょう):黄山のシンボルとも言える、独特な形状の松の木々。自然が生み出した彫刻のような姿は、訪れる人々の想像力をかき立てます。
奇石(きせき):風雨により削られた奇岩群は、まるで物語の登場人物のような存在感を放ちます。
雲海(うんかい):山々を覆う雲が、刻々と変化する幻想的な風景を演出します。
温泉(おんせん):登山の疲れを癒す天然温泉も、黄山の魅力のひとつです。


特に奇松は、黄山の象徴的存在であり、「黄山十大名松」と呼ばれる以下の10本が有名です:

迎客松(げいかくしょう)
送客松(そうかくしょう)
蒲団松(ふとんしょう)
竪琴松(たてごとしょう)
麒麟松(きりんしょう)
探海松(たんかいしょう)
接引松(せついんしょう)
連理松(れんりしょう)
黒虎松(こっこしょう)
龍爪松(りゅうそうしょう)

これらの松の中には、樹齢1000年を超えるものもあり、自然の力と歴史の重みを感じさせます。



黄山の名付け親と歴史的評価
黄山という名称は、唐の玄宗皇帝によって名付けられたとされています。また、明代の著名な旅行家・徐霞客(じょかかく)は黄山を二度訪れ、次のような言葉を残しました:「五岳归来不看山、黄山归来不看岳」(五岳を巡った後は他の山を見なくなり、黄山を訪れた後は五岳さえも見なくなる) この言葉からも、黄山がいかに圧倒的な美しさを誇るかがうかがえます。


まとめ
中国一美しいとも称される黄山は、自然の造形美と歴史的・文化的背景が融合した、まさに世界遺産にふさわしい名峰です。
中国文化に触れながら、壮大な自然を体感できる黄山への旅は、きっと忘れられない体験となるでしょう。


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