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【職員の独り言】双喜紋のなぞ

中国語・中国文化





こんにちは、事務局の中の人です。

今日は「双喜紋」について。

中華料理屋さんとかで良く見る「喜ぶ」がふたつ並んでいる、ザ・中国のマーク。なぜ喜ぶがふたつ並んでいて、なぜ中華料理屋さんのトレードマークとなっているのでしょうか。

双喜紋を作ったのは今から1000年前の詩人、王安石。彼が科挙(中国の役人になるための試験、とっても難しい)を受ける途中で、お金持ちのお屋敷を通りかかると「『走馬灯,灯走馬,灯熄馬停步』に下の句を作った者を婿にするぞ」というお触れを目にします。そして科挙に行くと、なんと偶然にも「『飛虎旗,旗飛虎,旗巻虎蔵身』の上の句を作れ」という試験問題が出ました。これを合わせて科挙の試験は合格、お嫁さんも迎えることができ、二重におめでたいことが重なったという意味で『喜』の字をふたつ並べて結婚式をしたそうです。そこから双喜紋は「新郎新婦がならんでいる姿」に派生して、他の人でも結婚式にこの字を飾るようになりました。なので、本来は中華屋さんに飾るようなものではないので、中国人が日本に来て受けるカルチャーショックのひとつなのだそうですよ!

さて、よく双喜紋と並んで使われるのが渦巻きをふたつ合わせた、その名も雷紋。これは双喜紋よりもはるかに古くて、殷の時代の発掘物にも記されています。当時の雷は雨を呼ぶものとして、豊作の吉兆だったんですね。

それがどうしてラーメンどんぶりに転記されたの?

1910年、浅草で日本初のラーメン屋「来々軒」がオープン。当初は普通のどんぶりを使用していたのですが、次第にラーメン人気が広がったことで、かっぱ橋で専用のどんぶりを作ったことがはじまり。双喜紋も雷紋も日本人的な発想で「中国といったらこれだろ!」と付けたのが始まりなんですね。

確かに海外の日本料理屋さんに行くと、なぜか提灯が店内にディスプレイされていたりしますもんね。




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