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中国故事成語 9 「刎頸の交わり」

中国語・中国文化




こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は中国故事成語「刎頸の交わり」についてご紹介します。

あまりなじみのない言葉かな?と思いますが、完璧つながりでご紹介します。

藺相如は完璧の一件で高く評価され、身分が上がります。これを面白く思っていないのが、戦で功績を立てて出世した廉頗将軍。「おれは何度も命を懸けて戦ったのに、あいつは口先だけで出世して、いまや俺より高い地位にいるなど許せん!」と、公然と藺相如を辱めます。

一方偉くなった藺相如は家臣を持つようになり、廉頗の悪口に家臣たちが黙っていません。「なぜあんなことを言わせておくんですか! あなたを馬鹿にされているというのは私たちも馬鹿にされている気分です。どうして言い返さないのですか!」と藺相如に詰め寄ります。確かに今や廉頗よりも身分の高くなった藺相如なら避けることもなく、正面衝突すればいいはずです。

すると藺相如は家臣たちを押しとどめて、こう言います。「いまや趙は秦に狙われています。しかし実際に攻め込まれていないのはなぜか? わたし藺相如と廉頗将軍がいるからです。私たち二人が争えば趙という国がふたつに割れてしまい、そこを秦がつけ入るでしょう、だからこのままの方がよいのです」。

これを聞いた廉頗は自分の傲慢さを恥入り、家臣ともども深く頭を下げ、藺相如と廉頗は「刎頸の友」と言われるほど、信頼のおける友人になったと言われます。


さて「刎頸」とは首をはねること。「刎頸の友」とは、お互いに首をはねられても悔いがないほどの友情を意味します。

この話が後に「刎頸の交わり」という成語になりました。



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