【職員の独り言】中国人名のなぞ
中国語・中国文化

こんにちは、事務局の中の人です。
今日は「中国人姓」について。
日本では漢字二文字の姓が圧倒的ですが、しかし中国では逆に漢字一文字が圧倒的で二文字の人は本や映画の中でしか出会いません。本学講師でも今まで出会ったことがない、ということでした。さてではなぜ、フィクションの中にだけ二文字の姓が存在していて、現実には一文字なのでしょうか?
これは中国では昔から姓一文字が普通だったのだそうです。三国志を見ても姓一文字が目立ちますね、曹・劉・趙・孫・袁などなど。その中に混じって夏侯・諸葛・司馬など、二文字の姓があります。ただ、それは本当に珍しい苗字。たいていは姓が一文字、名が一文字の二文字で終わり。三国志つながりで言うと字(あざな)もありますが、こちらは中華人民共和国になった際に廃止され、今では禁止となっています。さらに二文字姓は貴族や高官の証として、文化大革命の際に標的になったので改名する人が多く、現在は一文字の人が多いのだそうです。
逆に日本に二文字姓が多いのは、地名由来のものが多いからだとか。奈良時代に天皇が2文字の地名が唐風でカッコいい!と気に入って全国の地名を変えさせたそう。それによって、全国の地名が不必要に二文字になったのです。和泉とか、そうですね。そして平安時代になると同じ姓ばかりになってしまったので、勝手に住んでいる地名を姓として自分の名前に付けたため、日本の苗字は増え続けて、今に至ります。
さてそうすると、中国では同姓同名が増え続けているはずで、これにどう対応しているのか?
年齢順で、早生まれの人には「大」を、遅く生まれた人には「小」をつけて区別しているようです。年上を敬うべしの儒教的な考えから来ているようですよね。
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