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中国故事成語 1 「画竜点睛」

中国語・中国文化


こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は中国故事成語「画竜点睛」についてご紹介します。


画竜点睛とはその意味のとおり、龍の絵に目の点がないことを意味していて、日本では「画竜点睛を欠く」と、大事なことが抜け落ちている、あと一歩足りない、そんな意味で使います。しかしマイナスの意味しかないのか、というと、そんなことはなく、むしろもともとの故事では要点、クライマックスなどで使います。

南朝、梁の時代、西暦でいうと500年ぐらいのこと。張僧繇というとても絵の上手な画家がいました。皇帝は張僧繇に寺の壁画に龍を描くように言うと、わずか3日で素晴らしい4匹の龍の絵を描いたのですが、どれも目の点が穿っていません。聴衆がなぜ目を書かないんだ、目を描いて完璧なものにしてくれ、と言うと張僧繇は「目を描いてもいいが、そうするとこの龍は天に飛んで行ってしまうぞ」と言います。それを聞いた聴衆はあきれ返り、張僧繇を嘘つきと決めつけました。それを受けて張僧繇は4匹のうち2匹に目をつけてやると、空が黒く染まり、壁から龍が抜け出て、黒くなった天へ2匹の龍が昇っていきました。

このことから中国では、「その画家は画竜点睛を怠らない」「点睛を入れ、完成させる」と、大事な部分をしっかり終わらせる、という意味で使うことが多いようです。

日本だと画竜点睛を欠く、とフレーズで覚えてしまっていますが、中国的な使い方で文章を作成して、誰かに見せてもいいかもしれません。画竜点睛を意識して書いた文章なら、人の心を打つかもしれませんね。


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