【職員の独り言】サカサマ福のなぞ
中国語・中国文化

こんにちは、事務局の中の人です。
今日は「福」について。これも縁起に関係していますね。中国に行くと、扉に福と言う文字が貼ってあります。それはもう一日に何度も見るほどに貼ってあります。
普通なら、この家に福が来ますように、という願掛けの一種なんだな、と思いますが、奇妙なのはサカサマに福が貼ってある家もあること。なんとなくそれだと福が落っこちて行ってしまわないかな?と不思議に思うところですが、これには中国で実際にあったお話が関係しているのだそうです。
政府は不景気をなんとかするべく、門戸に「福」という字を飾るべし、というおふれを出し、福の字の紙を配ったのです。後日、それを言いつけ通りに玄関や扉に飾ったことを確認するべく、お役人が街を見回ってみると、一件だけ「福」の字がサカサマに貼ってあったそう。
「なぜ言いつけ通りに福の字を貼らないのだ!」と詰問したところ、その人は字が読めず、どちらが上なのか分からなかったため適当に貼ったのがサカサマだったわけです。しかしとっさに機転を利かせて「これはサカサマにすることで、福が溜まることを意味しているのです」と言い訳をしました。
サカサマにする、貯めるが同じ発音だったので、お役人も納得し、それ以後「福」をためる理由でサカサマに貼ることが根付いたのだとか。
うーん機転を利かせるのもすごいけど、それで納得するお役人もすごい、、、
と、いうように、縁起を担ぐのはだいぶ昔から行われていたんですね。そういえば日本でも江戸時代には基金だ大火事だで、不吉だからって年号がコロコロ変わっていますねえ。
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