中国故事成語 4 「虞美人」
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は中国故事成語「虞美人」についてご紹介します。
と、「虞美人」を紹介する前に、「四面楚歌」を紹介しなくてはなりません。だいたいの人が知っている四面楚歌、漢文の授業なんかで取り上げられますね。では、このエピソードに「虞美人」も付随しているのをご存じでしょうか?
前漢の時代、楚の項羽が劉邦に追い詰められ、垓下に立てこもります。夜になると周りから、楚の歌が四方から聞こえてきたことで、自分の国の兵士が劉邦側についてしまったこと、自分が包囲されていることを知り、覚悟を決めます。
項羽は隣にいる愛姫、虞姫のために歌を作り、別れを惜しみます。『虞よ、いったいお前をどうしたものか、、、』
項羽が愛した虞姫を敵に渡してしまうのか、それとも二人で心中するか、項羽が悩んでいたことを歌にしたのでした。
このことから項羽がどんな戦場でも姫を連れていき、姫もまた、項羽のそばを離れなかったことが伺えます。
そして、姫はその歌に応える形で、自ら命を絶ったのでした。
当時の戦いであれば、姫は劉邦の戦利品として大切に扱われたかもしれません。しかし、戦場で、項羽と共に命を絶ったことが項羽への一途な愛が見て取れます。
日本では「ひなげし」「ポピー」、フランス語では「コクリコ」。
中国でこの花を「虞美人草」というのは、彼女の血を表す真っ赤な色が由来なのです。
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