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【職員の独り言】簡体字のなぞ 2

中国語・中国文化





こんにちは、事務局の中の人です。

今日は簡体字について、の続きについて。


さて、中国ではそんな経緯で簡体字が使われることとなりました。

一方の日本でも戦争前の文献をみると、繁体字が使われていますね。

難しい漢字で筆で書かれているのを見ると、よくこんな繊細に筆を動かして、難しい漢字を書けるものだな、と思います。

前回でもお話しましたが、筆であんな字を書け、となったら墨と筆の使い方が相当上手くならないとダメでしょう。中国が簡体字を取り入れて識字率が上がったのが頷けます。


じゃあ日本はなぜ繁体字を辞めて、簡体字とも違う、中庸な文字になったのでしょうか?


これには戦争が関係しています。

太平洋戦争に負けた日本では、今まで使っていた繁体字がアメリカ人にとってあまりに難しすぎたので、「ローマ字表示にするべし」「ひらがな表記にするべし」と提言されました。

それでは漢字を使わないことになり、すごく長い文章になってしまうので「常用漢字表を作って、この範囲の漢字を使いましょう」、としたときに繁体字が整理されて日本漢字が登場したんですね。

ちなみに中国で簡体字が登場するのはこのあとで、一部の簡体字は日本の漢字から派生しています。


繁体字 → 日本の常用漢字 → 簡体字  そして毛沢東が想像した、ピンインだけの世界に??



 



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