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中国世界遺産巡り53 泉州 : 宋・元時代の中国における世界のエンポリウム

中国文化


こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は福建省の世界遺産、泉州 : 宋・元時代の中国における世界のエンポリウムについてご紹介します。


宋時代の貿易港
エンポリアムという言葉の通り、商業の中心地であった、泉州。現在でもデパートやショッピングモールでエンポリアムといいますが、宋・元の時代には主要貿易港として活躍しました。なぜならば泉州は、海に面しており、また川も流れているから。その時代の主要な交通機関が交わる、最高の立地だったのです。


宗教と人々の交流点
マルコ・ポーロの東方見聞録にも登場し、イブンバットゥ-タもここを訪れ、「世界最大の港町」と評しています。貿易の中心ということは、色々な文化の影響を受けやすい土地でもあり、イスラム、ヒンズーなど様々な宗教様式の建築が今も残っており、当時の文化の中心だったことが伺えます。今回世界遺産に登録された理由もその建築物群が現存しているから。泉州湾に入ってくるすべての船から見えたという六勝塔、イスラム礼拝所である清浄寺、世界でも指折りのビーム橋である洛陽橋、海上貿易で繁栄した様子がうかがえます。

沖縄専用港もあった!
琉球王国と中国の交流史の中で重要な拠点でもあり、琉球専用の受け入れ港、琉球王国の使節が来航し宿泊していた「来遠駅」跡も残されています。また、琉球船の造船技術も泉州から伝わった、と沖縄、福建の博物館で知ることができます。しかし日本とつながりの深いこの港も、14世紀になるとさらに南に貿易の中心は移ってゆくのですが、いまでもその歴史が残っているのは貴重ですね。



この記事は浙江省杭州の世界遺産、良渚古城遺跡についてのご紹介でした。

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