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中国春節の文化―爆竹はなぜ鳴らす?

北京便り
中国国内では春節が始まりました。


中国ではお祝いの時に爆竹を鳴らす習慣があります。
都市部では規制されてますが、地方では変わらず鳴らしているそうです。

数年前のエピソードですが、私が河北省のホテルに宿泊した際、翌朝の4時?5時くらいに外から大きな破裂音が聞こえて来て目が覚めました。
何事だ!?と思って外を見たら大量の車たちがホテルの前までやってきました。
一体何事だ、と思ったのですが直ぐに結婚式でホテルにやってきた人たちだと分かりました。
日の出とともに晴れ舞台の1日をお祝いするべく、爆竹を鳴らすそうです。

日本で同じことをやったら大変だと思いますが、これは一つの異文化体験ですね。
北京でも数年前までは爆竹を鳴らしても良かったので、春節期間中は毎朝爆竹の音で目覚めていたのも懐かしい思い出です。
春節期間中には街中にも爆竹を販売する露天が立ち並び、毎晩爆竹を買って鳴らしていました。

(筆者撮影 2014年1月 北京市豊台区にて)


(筆者撮影 2014年1月 北京市豊台区にて)


昨今では安全面や環境問題への考慮から、上述したように都市部では規制し始めており、
電子爆竹などが流行したというニュースを聞いたこともあります。

では何でお祝い事、また春節の際に爆竹を鳴らすかご存知ですか?

爆竹文化の誕生は漢王朝時代まで遡ります。
当時は火薬が発明されていない時代ですので、竹に火をくべてパチパチと音を鳴らし、
鬼や疫病を追い払う習慣が後の爆竹の由来とされています。

また爆竹を鳴らすタイミングや回数にも意味があるらしく、
・正月の朝に爆竹を鳴らすことを「开门爆竹(炮)」
・爆竹を3階鳴らすことを「连中三元」
・6回鳴らすことを「六六大顺」
・100回鳴らすことを「百子爆」と呼ぶそうです。

今ではここまで多くの爆竹を聞くことは難しいと聞きますが、正直爆竹の音を聞かないと春節が始まった気がしません。

中国好きの皆さん、よければ私の友人が北京から送ってきた爆竹の動画を見て春節の気分を味わってもらえればと思います。
動画はTwitter、Instagramで公開していますので、気になる方はチェックしてみてください!



今日出てきた新しい中国語の単語一覧

开 门 爆 竹  kāi mén bào zhú  正月の朝、真っ先に爆竹を鳴らし新年の1日を祝う習慣

连 中 三 元  lián zhōng/zhòng sān yuán  古代中国の官吏登用試験「科挙」の試験3つに連続して合格すること 縁起の良いことを指す

六 六 大 顺  liù liù dà shùn  6は中国で縁起の良い数字+順は順調の意味 順風満帆を指します

百 子 爆 bǎi zǐ bào  全ての事柄が順調にいき、財を成すと言われています。