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北京語言大学OBが語る中国語勉強体験①

中国語講座
大家好~
北京語言大学(北京本校)漢語国際教育専攻で学部・修士課程を修了した日本人の井上と申します。
今日から3回にわたって、自身の中国語勉強体験について、ブログを連載したいと思います。

私は6年間近く中国語教育・中国文化等の講義を受けてきましたが、中国語は中国に留学してから学習を始めました。
そのため中国についた瞬間から全く異言語の世界。授業も中国語で中国語を教える直接教授法だったため、常に頭の上に「?」が浮かんでいたのを今でも覚えています。
入門の発音から始まり、「你好」から始まる会話の練習。漢字が分かる日本人というアドバンテージはあるものの、最初の頃は漢字を見ても意味が中々わからない。学校で行われたテストも中国語で設問されます。
「请写一下以下汉字的拼音」(以下の漢字のピンインを記入しなさい)という設問ですが、何を指示されてるのか不明です。
「吃饭 chī fàn」と書かれているのを見て、「これは単語にピンインを振ればいいんだ!」と理解することができる。当時の中国語はこんなレベルです。
また、「现在几点?(今何時ですか?)」と聞かれても、漢字でみたら意味がわかるので、「12点(12時)」と答えられますが、「xian zai ji dian?」と音声で伝わってくるので、先生は一体何を言っているんだろう?とポツンとすることが多かったですね。
もちろんこの状況を打破するために先生は時計を持ってきて、時計の針を指して私たちに暗示をかけます。
このような教授法を中国語では「演示法」といいます。
それ以外にも、例えばリンゴは中国語で「苹果」ですが、この漢字を見ただけ、もしくはpíng guǒという音を聞いてもリンゴとは分かりませんよね?では中国語でリンゴの特徴を説明してもいいですが、時間が非常にかかってしまうので、学生にリンゴの写真や現物を見せてこれは「苹果」といえばすぐに分かります。このように多くの人が共通して知っている物や事柄であれば演示法を活用してもいいと思います。あとは「对比法」を使って近义词(類義語)を比較して説明することもできます。それ以外にもシチュエーションを決めて中国語を話す「情景导入法」もあります。
このように中国語の教授法は様々あるので、実際に北京語言大学東京校で体験してみませんか?