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中国世界遺産巡り6 北京と瀋陽の明・清王朝皇宮

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北京と瀋陽の明・清王朝皇宮、そして故宮(紫禁城)とは? 中国最大の木造建築と世界遺産の魅力を徹底解説【北京・瀋陽の明・清王朝皇宮】

中国・北京の中心に位置する「故宮(こきゅう)」は、世界最大級の木造建築であり、ユネスコ世界遺産にも登録されている歴史的建造物です。かつて「紫禁城」と呼ばれたこの宮殿は、明・清王朝の皇帝たちが約500年間暮らした壮大な空間であり、現在は「故宮博物院」として一般公開されています。故宮は1987年にユネスコ世界遺産に登録され、2004年には瀋陽の皇宮も加えられ、「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」として文化遺産に認定されています。


故宮(紫禁城)とは?歴代皇帝が暮らした壮麗な宮殿
故宮は、1420年に明の永楽帝によって完成され、明代14人、清代10人の皇帝が居住した宮殿です。東西760m、南北960mという広大な敷地には、約9,000の建物が並び、東京ドーム約15個分の広さを誇ります。高さ10mの城壁が周囲3,400mを囲み、かつては9,000人の官女と10万人の宦官が生活していたと伝えられています。


「紫禁城」の名前の由来:天文学と皇帝の権威
「紫禁城」という名称は、古代中国の天文学に由来します。北極星の周囲にある「紫微垣」は天帝の住む場所とされ、その「紫宮」と、庶民の立ち入りを禁じた「禁城」が合わさって「紫禁城」と名付けられました。これは、皇帝が天帝の命を受けて統治する存在であることを象徴しています。


故宮博物院としての現在:世界最大級の博物館へ
1911年の辛亥革命によって清朝が滅亡し、最後の皇帝・溥儀は退位。1924年には紫禁城が「故宮博物院」として公開されました。現在では、絵画・陶磁器・文書など180万点以上の文物を収蔵し、2019年には来場者数が1,900万人を超えるなど、世界最大級の博物館として注目を集めています。


映画「ラストエンペラー」の舞台にも

故宮は、映画『ラストエンペラー』の撮影地としても知られています。壮麗な建築と歴史的背景が、映画の世界観をより深く演出しました。観光で訪れる際には、ぜひ皇帝の気分で館内を歩いてみてください。
中国の歴史と建築技術の粋を集めたこの遺産は、世界中の人々にその価値を伝え続けています。




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