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中国世界遺産巡り4 周口店の北京原人遺跡

中国語・中国文化


【世界遺産】周口店の北京原人遺跡とは?人類のルーツに迫る発掘の物語【北京市】

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は中国・北京市にある世界遺産「周口店の北京原人遺跡」についてご紹介します。


発見の経緯:偶然から始まった人類史の大発見
1923年、スウェーデンの地質学者アンダーソンが「竜骨」と呼ばれる哺乳類の化石に興味を持ち、出土地を探し出して発掘を開始。その中で、人類の祖先と思われる臼歯を発見しました。🧑‍🔬 1927年からは中国人学者も加わり、本格的な発掘が始まり、ついにはほぼ完全な頭蓋骨が発掘されました。これは人類進化の歴史における重要な一歩となりました。


北京原人とは?ホモ・エレクトス・ペキネンシスの正体
北京原人の学名は「ホモ・エレクトス・ペキネンシス」。かつてはアジア人の祖先と考えられていましたが、ミトコンドリアDNAの解析によりその説は否定されています。🪨 石器の使用や火の使用の痕跡があり、焼けた動物の骨も発見されていることから、調理の習慣があったと考えられています。


消えた北京原人:戦争の混乱と失われた化石
1937年の日中戦争の勃発により発掘は中断。それまでに発見された約40体分の化石は、日米開戦の混乱の中で行方不明となってしまいました。🔍 戦後に発掘が再開され、不完全な人骨が1体見つかりましたが、失われた化石は今も見つかっていません。この謎は、考古学界における最大のミステリーのひとつです。


世界遺産としての価値
周口店の北京原人遺跡は1987年にユネスコ世界遺産に登録されました。人類の進化と文化の起源を知るうえで、非常に重要な遺跡です。


動画でさらに深く学ぼう
北京原人の発掘とその歴史的意義について、世界遺産検定が配信する動画もぜひご覧ください。発掘現場の様子や学術的解説を通じて、より深く理解できます。









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