中国故事成語 6 「完璧」①
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は中国故事成語「完璧」についてご紹介します。
これのどこが中国と関係しているのか???な人も結構いるかもしれませんが、なぜ「壁 かべ」ではなく「璧 ぎょく」なのか、疑問に思ったことはありませんか?
実はこれも中国の故事に由来していて、趙の国が手に入れた宝玉「和氏の璧(かしのへき)」に由来しています。璧とはドーナツ状の石のこと。よく翡翠とかがドーナツ状になって赤い紐で吊るされている、あの形状のことです。それを和という男が山中で手に入れました。もちろん山中で手に入れたものなので加工なんてされていません。それを和氏は時の皇帝に献上しに行きます。ところが宮廷お付きの鑑定士にただの石ころと判断され、無礼なヤツとして右足を切り落とされてしまいます。やがて皇帝が変わり、和氏はもう一度皇帝に献上しに行きますが、やはりただの石ころと見做されて、今度は左足を失ってしまいます。
和氏は嘆き、嘆き尽くしていたところに次の皇帝が現れ、なぜ泣いているのか尋ねると、両足を失ったことではない、この宝玉の価値をわかってもらえないことに嘆いているのです、と皇帝に直訴しました。そこでもう一度石を調べ磨いてみると、確かに宝玉。両足を失いながら、ようやく宝玉を宝玉として認めてもらえたことから、「いかに相手に事の重大さをわかってもらうのが難しいか」を「和氏の璧」と呼ぶことになりました。
あれ、完璧は??
次回に続きます。
【今どき中国語BOOK無料プレゼント!】
北京語言大学東京校オリジナル教材を、アンケート回答者にプレゼント!
学校や教科書では学べない最新の中国語が満載です。

【オープンキャンパスのご案内】
中国語をもっと学んで見たい方は、オープンキャンパスへ!
初心者も楽しめる体験授業が受けられます↓
