中国世界遺産巡り54 普洱の景邁山古茶林の文化的景観
中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は雲南省の世界遺産、普洱の景邁山古茶林の文化的景観についてご紹介します。
プーアル茶の原産地
烏龍茶と双璧を成す、中国茶の代表プーアル茶。ミャンマー、タイ、ラオスとの国境近くにある景邁山(ちんまいさん)には、その茶葉が取れるチャノキが栽培されていて、現在でも少数民族によって伝統的な栽培が続けられています。中には樹齢1800年を超えるチャノキが現存しており、2世紀ぐらいから今日まで、色々な民族によってプーアル茶の栽培が続けられてきたそうです。
約113万本のチャノキ
お茶というと段々畑で栽培しているイメージがありますが、ここは上部に樹木層、中部に低木層、下部に植生層という特別な環境であり、山の形に沿ってチャノキを植えるという特殊な環境。2世紀ぐらいから栽培が始まったとあれば、そんなに技術も進んでなかったでしょうしね。山を切り開くよりも、山に沿うのは自然な形だったのかもしれません。世界遺産に選ばれたのも、『自然との共存』が理由のひとつです。
民族交流の畑
チャノキの栽培によってタイ族、プーラン族、ハニ族、ワ族と少数民族が集まるエリアで友好的な関係が築かれ、8つの集落が点在し、約1500世帯が暮らしています。住宅はお茶を乾燥させるためのバルコニーを備えた2階建てが多く、その住宅群も併せr手世界遺産に登録されました。そして、多湿状態に置いて長期間発酵させる必要があり非常に手間がかかること、そんなコスパの悪さで文化大革命時代に生産終了したことで、日本でもあまり有名ではないプーアル茶ですが、今も栽培は続けられており、高級嗜好品として国内外でたしなまれているそうです。ぜひ現地に行って飲んでみたいですね。
この記事は雲南省の世界遺産、普洱の景邁山古茶林の文化的景観についてのご紹介でした。
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