中国世界遺産巡り50 左江花山の岩絵の文化的景観
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は広西チワン族自治区の世界遺産、左江花山の岩絵の文化的景観についてご紹介します。
謎の絵
ベトナムとの国境近く、広西チワン族自治区の断崖には、不思議な岩絵が数多く残されています。
赤い顔料で描かれたこれらの絵は、現在までに89か所で5000点以上が発見されています。踊っているように見える人物の姿をはじめ、動物、船、刀剣など、さまざまなモチーフが描かれています。
中には高さ130メートルほどの断崖に描かれているものもあり、これらが何のために、そしてどのようにして描かれたのかは、今でもはっきりとはわかっていません。
いつ誰が描いたの?
これらの岩絵は、紀元前5世紀から紀元前2世紀ごろに、チワン族の祖先とされる駱越(らくえつ)人によって描かれたと考えられています。
描かれた目的についてはさまざまな説があります。戦いに勝利したことを祝うためという説や、駱越人の繁栄を天に祈るためという説などが知られています。
いずれにしても、これらの岩絵は当時の人々の生活や信仰を知るための貴重な資料となっています。
特に、岩絵の中に銅鼓が描かれている点は重要です。銅鼓は中国南部で広く見られた文化を象徴するものであり、こうした銅鼓文化を表す文化的景観としても高く評価されています。
どうして消えないの?
これらの岩絵に使われた顔料は、赤鉄鉱を主成分とするものだと考えられています。
赤鉄鉱は非常に耐久性が高く、長い年月を経ても色あせにくいという特徴があります。そのため、2000年以上の時を経た今でも、岩絵は鮮やかな赤色を保っています。
多くの謎に包まれている花山の岩絵ですが、断崖に残された絵を眺めながら、当時の人々がどのような思いで描いたのか想像してみると、とても興味深いものです。
まとめ
左江花山の岩絵は、広西チワン族自治区の断崖に描かれた壮大な岩絵群であり、チワン族の祖先である駱越人の文化や信仰を伝える貴重な文化遺産です。
戦いや祈り、暮らしの様子を表したと考えられる数多くの絵は、2000年以上の時を越えて今も鮮やかな姿を残しています。
謎に満ちた岩絵と壮大な自然景観が一体となったこの場所は、中国でも非常にユニークな世界遺産の一つといえるでしょう。
この記事は広西チワン族自治区の世界遺産、左江花山の岩絵の文化的景観についてのご紹介でした。
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