中国世界遺産巡り39 「天地の中央」にある登封の史跡群
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は河南省の世界遺産「天地の中央」にある登封の史跡群をご紹介します。
天地の中心の中心
古代中国では、中華思想に基づき、自らの国を天地の中心に位置づけていました。その中でも特に中心と考えられたのが「中原」と呼ばれる地域で、多くの古代王朝がここに都を置きました。登封にある嵩山は、道教の聖地である「五岳」の中心にそびえる山であり、「中心の中心」にある神聖な山として、古くから多くの宗教建造物が建てられてきました。
少林寺と少林拳
嵩山には、「少林拳」で有名な少林寺があります。少林拳の起源には諸説ありますが、寺院や村落を守る自衛手段として始まり、長い実践と研究の歴史を経て、次第に一つの武術流派として発展していったと考えられています。境内に残る碑には、少林寺の僧たちが621年の争乱の際、後に唐の第二代皇帝となる李世民を助けたという故事が記されています。なお、日本発祥の武術である「少林寺拳法」とは直接の関係はありません。
サッカー中国起源説?
嵩山のふもとに残る少室闕には、当時の生活の様子を伝えるさまざまな壁画が残されています。その一つ「女子蹴鞠図」は、女性たちがボールを蹴って遊んでいる様子を描いたもので、約2000年前の中国にすでにサッカーのような遊びがあったことを伝えています。
まとめ
登封は「天地の中央」と呼ばれた中原の中心に位置し、古代中国の思想や宗教、文化が集まった重要な場所です。嵩山を中心に、少林寺や歴史的な建造物、古代の生活を伝える遺跡などが残されており、中国文明の長い歴史を今に伝えています。こうした価値が評価され、登封の史跡群は世界遺産に登録されています。
今回は、河南省の世界遺産「天地の中央」にある登封の史跡群についてご紹介しました。
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