中国世界遺産巡り44 紅河ハニ棚田群の文化的景観
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は雲南省の世界遺産、紅河ハニ棚田群の文化的景観についてご紹介します。
天空の棚田
雲南省紅河ハニ族イ族自治州元陽県に広がる「紅河ハニ棚田群」は、ハニ族が1000年以上の長い年月をかけて築き上げた世界最大規模の棚田です。
勾配15度から75度にもなる険しい山の斜面に、標高約1800メートルまで棚田が広がり、その段数は最大で3700段にも及びます。季節ごとに表情を変える壮大な景観は、多くの人々を魅了しています。
農耕文明の奇跡
これらの棚田は、牛の力を借りながら人々の手によって築かれました。森や山の自然環境、雨や霧といった気候条件を巧みに利用した巨大な灌漑システムによって維持されています。
自然と人間の営みが見事に調和した景観は、「農耕文明の奇跡」とも称されています。棚田の総面積は約54000ヘクタールにも及び、これは東京ドーム1万個以上に相当します。
かつて他民族との争いを避けてこの地に移り住んだハニ族は、険しい山肌を長い年月をかけて耕し、この壮大な景観を作り上げました。
水が映す幻想的な景観
棚田が最も美しく見える季節は、水が張られる2月から3月頃です。水面に映る日の出や夕暮れの光が棚田を輝かせ、他では見ることのできない幻想的な景色を生み出します。
また、霧が立ち込めると棚田の姿は刻一刻と変化し、まるで別世界のような風景が広がります。幾何学的に連なる棚田の模様は、人々の想像力をかき立て、「大地の彫刻」とも称されています。
まとめ
紅河ハニ棚田群は、ハニ族が長い年月をかけて築いた壮大な農業景観です。自然環境と人々の知恵が調和して生まれたこの棚田は、文化と自然が一体となった貴重な世界遺産として高く評価されています。
美しい景観の背後には、人々の歴史と努力が刻まれているのです。
この記事は雲南省の世界遺産、紅河ハニ棚田群の文化的景観についてのご紹介でした。
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