中国世界遺産巡り33 殷墟
中国語・中国文化

河南省の世界遺産・殷墟
こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は河南省の世界遺産、殷墟についてご紹介します。
中国最古の都
殷墟は河南省安陽市に位置し、殷王朝最後の都として紀元前1300年頃から紀元前1046年まで栄えました。実在が確認されている都の遺跡としては中国最古であり、古代中国の文化を現代に伝える重要な遺跡です。
ここからは甲骨文字の刻まれた亀甲・獣骨、青銅器類、巨大な王墓などが出土し、殷王朝の政治・宗教・生活を知る手がかりとなっています。
神権政治と占い
殷王朝では王が宗教的権威を持ち、神権政治が行われました。亀甲や獣骨に熱を加え、ひび割れの形で将来を占う「甲骨占い」が政治判断に用いられました。
ただし、実際には王の望む結果が出るように事前に細工が施されていたとされ、その痕跡も発見されています。占いは宗教儀式であると同時に、政治を正当化する手段でもあったのです。
甲骨文字の解読
甲骨文字は漢字の起源とされる文字で、殷墟からは2万4,900点以上の甲骨が発掘されています。確認された文字は約5,000字にのぼりますが、解読済みは約1,000字にとどまっています。
現在も研究が続けられており、中国文字博物館では「甲骨文字を1文字解読できたら150万円」という企画が行われることもあります。古代文字の解読は、今なお学術的挑戦であり続けています。
まとめ
殷墟は、中国最古の実在する都の遺跡であり、甲骨文字や青銅器を通じて古代文明の姿を伝えています。宗教と政治が結びついた殷王朝の統治のあり方や、未解読の文字に秘められた謎は、現代に生きる私たちに古代の知恵と課題を投げかけています。
この記事は河南省の世界遺産、殷墟についてのご紹介でした。
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