中国世界遺産巡り38 五台山
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は山西省の世界遺産、「五台山」についてご紹介します。
仏教の聖地
五台山は、中国の四大仏教名山の中でも第一位に位置づけられる仏教の聖地です。山西省の東北部にあり、東・南・西・北・中央の五つの峰に囲まれています。それぞれの峰の頂上は平坦で広い台地のようになっているため、「五台山」という名前がつけられました。
山中には数多くの寺院や仏教建築があり、紀元4世紀から19世紀までの長い期間にわたって建てられた建物が残っています。北魏、唐、宋、元など、さまざまな時代の建築が密集していることから、中国仏教の歴史を今に伝える重要な場所となっています。
五つの峰
五台山の五つの峰には、それぞれ異なる魅力があります。
東台(望海峰)は、雲海の中から昇る美しい日の出が見られることで知られています。西台(掛月峰)は、秋の夜に月を眺めるのに最適な場所とされ、静かな月景色を楽しむことができます。北台(葉闘峰)は五つの峰の中で最も高く、冬には美しい雪景色が広がります。南台(錦繍峰)は草木が豊かで、四季折々の植物を楽しめる場所です。そして中央にある中台(翠石峰)は、空が開けており天体観測に適した場所とされています。
日本人留学生・円仁
五台山には、日本から訪れた僧もいました。794年に現在の栃木県で生まれた僧、円仁(えんにん)は唐に留学し、47歳のときに五台山を訪れています。
彼が残した『入唐求法巡礼行記』には、仏教の教えを求めて各地を巡礼した日々の様子が詳しく記されています。それだけでなく、唐代の社会や文化、特に一般庶民の生活の様子まで細かく描かれており、歴史資料としても非常に貴重な記録となっています。
まとめ
五台山は、中国仏教の中心地の一つとして長い歴史を持つ聖地です。多くの寺院や仏教建築が残り、自然の美しい景観とともに深い宗教文化を感じることができます。日本との歴史的なつながりもあり、東アジアの仏教交流を考えるうえでも重要な場所といえるでしょう。
この記事は山西省の世界遺産、「五台山」についてのご紹介でした。
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