中国世界遺産巡り37 三清山国立公園
中国語・中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は江西省の世界遺産、「三清山国立公園」についてご紹介します。
道教の名山
江西省にある三清山国立公園は、中国三大思想の一つである道教に関係する名山として知られています。三清山とは、「玉京峰」「玉華峰」「玉虚峰」という三つの峰の総称です。これらの峰は、それぞれ道教の最高神とされる「元始天尊」「霊宝天尊」「道徳天尊」の三神、いわゆる「三清」に例えられています。
山々に雲海がかかると、峰が雲の上に浮かんでいるように見え、まるで仙人が現れてきそうな幻想的な光景が広がります。
葛洪(かっこう)
三清山が広く知られるようになったのは、東晋時代のことです。当時、葛洪(かっこう)という人物がいました。彼は名門の家に生まれましたが、戦乱によって家は没落し、父の死後は薪売りなどをして生計を立てていました。
性格はおだやかで無口、あまり人付き合いが得意ではなかったと伝えられています。しかし彼は学問に励み、「錬丹術」と呼ばれる不老不死の薬を作る技術などを研究し、道教の思想を体系的にまとめました。
こうした背景から、三清山は道教と深い関わりを持つ聖地として広く知られるようになりました。
岩と猿
三清山は花崗岩でできた山で、太古の地殻変動や長い年月の風化によって、さまざまな形の奇岩が生まれました。
中でも有名なのが、巨大な蛇が天へ登っていくように見える「巨蟒出山(Jùmǎng chūshān)」や、春の女神の姿を思わせる「司春女神(Sīchūn nǚshén)」です。自然がつくり出したとは思えないほど独特な形をしています。
また、三清山には多くの動植物が生息しており、孫悟空のモデルになったともいわれる金色のサル「キンシコウ」など、珍しい動物を見ることもできます。
まとめ
三清山国立公園は、道教の聖地としての歴史と、幻想的な自然景観をあわせ持つ世界遺産です。雲海に浮かぶ峰や奇岩の風景は、中国の神話や仙人の世界を思わせる魅力にあふれています。
この記事は江西省の世界遺産、「三清山国立公園」についてのご紹介でした。
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