こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は江蘇省の世界遺産、中国の黄海＝渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群についてご紹介します。


最大の干潟
ここは世界でも最大の干潟。塩の満ち引きによって、浜辺が現れたりすることで貝などの生息地となっており、それを狙う渡り鳥の猟場となっています。渡り鳥は東アジアからオーストラリアへ渡る中継地として、換羽、越冬、営巣など、渡り鳥にとってはなくてはならない場所が世界遺産登録されました。


二段階登録
もっとも世界遺産として登録されたのははじめは限られた地域だけでした。その当時、塩城市の「塩城自然保護区」の南部と北部の2箇所が保護が及ばない状態になっており、世界遺産登録をすることで保護するという目的で緊急登録された遺産でしたが、2024年にはさらに追加で登録され、徐々に増えていきました。世界遺産の登録は普通は検討リストに掲載して、それから会議に掛けられるのですが、そんな時間がないほど開発によって干潟の規模が小さくなっていたのです。


絶滅危惧種ヘラシギ
上で紹介した渡り鳥の中にはヘラシギも含まれていて、このままだと今後5〜10年以内に絶滅する計算になるとか。干潟が世界遺産登録されたことで順調に個体数が増えていって、、というふうに進めば良いのですが、ヘラシギはまだレッドリストに掲載されています。同じく世界遺産に登録されてはいるものの繁殖が難しいのがパンダですが、中国国内だけでなく、世界中でもそういった絶滅危惧種を気に掛ける運動が広まっていくことを祈ります。




この記事は江蘇省の世界遺産、中国の黄海＝渤海湾沿岸の渡り鳥保護区群についてのご紹介でした。

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