中国世界遺産巡り48 シルクロード:長安-天山回廊の交易路網
中国文化

こんにちは、北京語言大学東京校です。
今回は新疆ウイグル自治区・陝西省・河南省の世界遺産、シルクロード:長安-天山回廊の交易路網についてご紹介します。
シルクロードは、アジアとヨーロッパを結ぶ約8,700kmの交易ルートです。世界遺産に登録されたのは、このうちの、中国の漢・唐王朝の首都、洛陽・長安から天山回廊と呼ばれるルートを通り、中央アジアのカザフスタン、キルギスに至る、3つの国にまたがる総延長約5,000kmの部分です。
なぜシルク?
漢王朝の時代に、都の長安(現在の西安)から西アジアやインドに達する交易路が開けました。中国特産の絹がローマ帝国にまで運ばれたことから、後にシルクロードと呼ばれることになりますが、絹以外にも、政治、経済、宗教、思想、文化、芸術など、さまざまな交流を促す重要なルートとなり、16世紀まで活用されました。
きっかけは張騫
秦や漢は北方騎馬民族「匈奴」の脅威に苦んでいました。漢の武帝は、匈奴に恨みがある大月氏国と同盟を結んで匈奴を挟み撃ちしようと、張騫という人物を送り込みました。が、張騫は匈奴に捕らえられ、なんと10年あまりを匈奴の地で過ごし、妻子までもうけます。その後、脱出に成功し、さまざまな地を渡り歩いて、やっとのことで大月氏国にたどり着きましたが、同盟はあえなく断られてしまいます。しかし、張騫が漢にもちかえった西域の情報は極めて貴重で、その後のシルクロード交易の基礎を築いたともいわれています。
この記事は新疆ウイグル自治区・陝西省・河南省の世界遺産、シルクロード:長安-天山回廊の交易路網についてのご紹介でした。
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